ペンネーム「ネコメノソウ」さんからのお便り 猫にひどいことをする人もいるけれど、多くの人は猫が好きです。 人に…
心の傷をかくしたまま生きている猫は少なくないにゃ。ハンデを背負い、どうにもならない運命のなかで立ち尽くしてしまうときもあるにゃ。違う世界を生きてきた二猫が、ある夜に出会うにゃ。互いの瞳のなかに、二猫にしかわからない気持ちが湧き上がるにゃ。それはひとつの奇跡であり、ひとつの救いであり。でも、社会はそれを許さないにゃ。あの猫に会えたことは、どんな意味だったにゃか。遠い日々の向こうから花火があがるように、その猫の瞳の輝きがわかる日がやってくるにゃ。そして、逆境だと思えたその場所に、この猫生を歩いていくための門が立っていたことも。このお話を読むすべての猫たちに幸いあれ。
『新宿の猫』の世界を一瞬の光と影に詰め込んだにゃ。夢ちゃんと山ちゃんが口づけをした廃墟はもうないにゃ。でも、そこからの景色はここで観ることができるにゃ。